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紫の水晶宮(Я18)

つれづれなるまゝに日ぐらし硯(PC)に向ひて心に移り行くよしなしごと(妄想)を、そこはかとなく(だらだらと)書きつくれば、怪しうこそ物狂ほしけれ(私の脳みそはもうだめだ・・・)

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裏舞-乙HiME第9話 『燃えるビーチバレー/萌える罰ゲーム』(前編)

Aパート

「そしたらこのぶぶ漬け女―なんのかんのって、荷物担ぎから料理まで全部私にやらせたんだから―」

エアリーズ共和国―
風光明媚で気候も穏やかな西海岸のとあるホテルのプールサイドにて、ハルカ・アーミテージ准将その人は、長距離踏破試験―通称“遠足”―における、シズルの態度についてくどくどと話を蒸し返していた。

「それはハルカさんがうちに賭けを持ちかけて、負けたからどす。うちのせいやあらへん」
「そう・・・私はあの時誓った。いつかこの借りを返して、ぶぶ漬けに恥ずかしさのあまり口から火を噴くような罰ゲームを!!と」
「顔から火が出るだよ―遥ちゃん!」
「今こそ勝負の時よ!シズル!積年の勝負の決着を付けるわよ!!」

突っ込みを入れてくるユキノを無視して、ハルカはびしぃっと音がするほどの勢いで、人差し指をシズルに突きつけた。
しかしシズルは―

「今、取り込んでますさかいに―また今度な」

と、やんわりとハルカをかわして、いそいそとナツキにサンオイルを塗る作業に戻ったのだった。

「とぐろを巻いて逃げる気?!」
「尻尾だよ・・・ハルカちゃ!」
「勝負を避けて逃げるなんて狛犬よ!」
「負け犬だよ!やっぱり尻尾だよ、ハルカちゃ!」
「ユキノ!!さっきからぎゃぁぎゃぁやかましいわ!」
「それは、うちのセリフどす」

ツッコミどころにはツッコミながらも、シズルはナツキの体を撫でるようにして―むしろ、ここぞとばかりに撫で回して―
隅々まで丹念にオイルを塗っていく。
シズルはうっとりとした表情でナツキの肢体を己の脳裏に焼き付ける作業に没頭していた。
そんなシズルにハルカはさらに詰め寄る―

「これが貯金通帳よ!シズル!やるの?!やらないの?!」
「貯金通帳は人に見せちゃだめだよ!最後通牒だよ!!」
「雌犬って呼ばれてもいいの!?」
「雌犬とか言っちゃダメだよ!!思っていても言っちゃダメだよ、ハルカちゃん!!」

大声でとんでも発言を繰り返すハルカと、そんなハルカを意にも介さないシズルであった。
相変わらずだなとぼんやり思いながら、目を閉じて大人しくシズルのなすがままになっていたナツキが、緩みきった声で小さく呟く―

「シズルぅ・・・相手をしてやったらどうだ・・・じゃないと、あの夫婦漫才がいつまでも続くぞ・・・」
「仕方がありませんなぁ。せっかく久しぶりにナツキとイチャラブやったのに・・・」
「イチャラブって・・・なんだ?」
「イチャイチャでラブラブの略どす。こないな風に―」
「はぁんっ―」



「―で、何で私達まで巻き込まれてるんだ?」

ホテルのプライベートビーチに移動してきたハルカ、ユキノ、シズル、ナツキ、そして巻き込まれた一番の被害者(?)ヨウコの一行―

「ビーチバレーは何人でするものなの?分かりきったことを聞かないの!!」
「はぁ・・・そうですか。で、チーム分けはどうするんだ?」
「あっ、私は審判で」

中でも運動が苦手なユキノが小さく手をあげて、早くも戦線を離脱する。

「これで、2対2だな」
「そやなぁ―ハルカさんにはハンデを差し上げましょか。うちがヨウコせんせと組みます」

頬に手をあてて思案に暮れていたシズルが提案する。
いつものように穏やかな笑顔―

「それは認めないわ。ナツキはあんたの妹―わざと負けることも考えられるわ」
「それなら大丈夫どす。負けたらナツキにも罰ゲームをやってもらいますから―そしたら、全力でやりますやろ?」
「それもそうね」
「―って、そんな話は聞いてないぞ!」
「勝てばええんやから、ナツキ♪」
「だが・・・」

そういう時ほど恐ろしいことを考えているに違いないとナツキは思った。
それなのに、すでにハルカはシズルの口車に乗せられかけている。
同じチームがハルカでは、いくらヨウコが一般人であっても負け戦なのは必至―
さらにヨウコの発言がナツキを不安にさせた。

「シズルさん、てことは、こっちが負けたら私も罰ゲームを受けるってことね?」
「そういう事になりますなぁ」
「そう―でも、勝ったら私も罰ゲームを与えていいのかしら?」
「もちのろんどす」
「ふふっ。なら乗るわ、この話。―ただ、さすがにマイスター相手にシラフじゃやってられないと思うの。ドーピングしてもかまわないかしら?」

腹黒い―いや、何かと企みがちなシズルとヨウコがお互いの目の中にある欲望を探りあい、認め合った時、勝利の女神はすでに自分にそっぽを向いているようにナツキには思えた。

「いいわよ。ハンデをつけられたとあってはこのハルカ・アーミテージの名が腐るってものよ!!」
「廃るだよ、ハルカちゃーん!がんばってー!」

審判台でスタンバイしているユキノがハルカに手を振る―
ハンデがあった方が勝ち目があるに決まってるのに、どっちの応援をしてるんだか―と、ナツキは思った。
が、この若くしてエアリーズの大統領にまで上り詰めたユキノ・クリサントは、ご多分に漏れず黒い人間だったことを思い出した。

(もしかして―これは・・・仕組まれてる?)

「ほな、決まりやね。さ、初めましょ♪ 」
「ちょっ、待っ―」
「ナツキ、あんたはこっち。さっさと来る!!」
「い、いやだ!!こっちのチームは嫌だ!!うあぁぁぁ・・・」
「やる前から弱音を吐いてどうするの!!諦めたらそこでゲーム終了だってご先祖様―ハルカ・スズシロ―が言ってたわ!!」
「ハルカお姉さまのご先祖様は・・・随分と“ご立派”な方だったのでしょうね・・・」
「そうよ!ハルカ・スズシロはどんな苦難にも全力で立ち向かった、決して逃げなかった!!そんなご先祖様からあたくしは名前を頂いてるのよ!!」
「あぁ・・・だからハルカお姉さまは“ご立派”なんですね・・・」

ハルカに引きずられながら、ナツキはすでにいろいろと諦めていた。



14対14

デュース無し、ラリーポイント制の一セット勝負は、本人曰くのドーピング―
つまり酒という名のガソリンを入れたヨウコの健闘もあって行き詰まる展開だった。
泣いても笑ってもこの一点で決まる。

サーブをするのはシズル―

「いきますえ」
「かかってきなさい!」
「悩殺サーブ―松葉崩し」
「こしゃくなぁ~~!!木の葉落としごとき!!」
「それはコズエ・アユハラの技だよハルカちゃん!」

松葉のようにキリキリと揺れながら、ものすごい角度で入ってくるシズルのサーブを受けようとハルカは飛び込んだ―
が、勢い余って落下地点を通り過ぎてしまい、ボールはハルカの後頭部に見事ヒットした。

「ぶべっ!」

砂浜に無様に叩き付けられるハルカ―

「あぁ!ハルカちゃん!」
「まだ、ボールは生きている!!」

世界一の強度を誇るハルカの石頭が跳ね返したボールが高々と上がって、太陽と重なりキラリと光る―
そこに向かってナツキは全力で走り込み、ジャンプ一番―

「ロードましまろカートリッジ!!てぇっーーーーーーー!!」

気合も十分に、腕を振り下ろす―
シズルは思わず大地を踏みしめて、来るべきナツキの強打に身構えた。
ナツキは、それを見てフっとクールに唇の端を上げると、指先だけでボールを弾いた―

「ぁ・・・ヨウコせんせ」

強打者であるナツキから繰り出されたフェイントにシズルは対応できずに、ふわりふわりとましまろのようにやわらかく落ちていくボールの先にいるヨウコの名を呼んだ―

「酔えば酔うほど・・・ひぃっく!・・・強くなる・・・酔拳レシーブ~~~」

先程から千鳥足なのに何故かいつも落下点にいるヨウコが、よろめきながらもすばらしいレシーブを見せた―

「ナイスどす!ヨウコせんせ」

そのまま大イビキをかいて眠るヨウコに声を掛けて、シズルが華麗に宙に舞った―

「秘戯―四十八手アタック」
「手が四十八本に見える!!どれが本物だ?!」
「どれも本物どす―はぁっ!!」

黄金色に輝くシズルの右腕から放たれたアタックは、四十八本の手にブッロクを絞りきれなかったナツキの手の間をすり抜けた―

「ハルカお姉さま!!」
「ハルカちゃ!!」

ボールは、1つが2つ、2つが4つと、最終的には48に分裂して、地を這い砂煙を巻き上げながらうねる様にふらふらと立ち上がったハルカに向かってゆく―
そう、それはまるでハルカに襲い掛かる大蛇のごとく。

「私は、ハルカ・アーミテ―ジなのよ・・・私は、正しい。私は負けない―こんなへっぽこマジックじゃ人間の価値は決まらないのよぉ!!ボールは友達、怖くない!!でぼちんレシーブ!!」

唸りを上げるシズルのアタックを、おでこで受け止めたハルカ―
ボールはハルカの額の上で回転し、摩擦熱によって真っ赤に燃えて―弾け飛んだ。
束の間、ハルカのレシーブが成功したように思えた。
だが―

「ふふっ―あぁ、おかし。これでうちに一矢報いたつもりなんかなぁ」
「シズル?!」

シズルが唇の端を上げて、無慈悲に嘲笑う―
ハルカが止めたのは、四十八のボールの内のたった一つだったのだ。
残り四十七のボールが、エンドラインまでハルカの体を弾いていく―

「ぐあぁっ!ぐふぅっ!ぐげぇっ!ぶぐはぁっ!!ぐぅっ・・・」

エンドラインぎりぎりでようやく立っているだけのハルカから―
血にまみれたボールがぽとりと落ちた。

「真っ白だぜ・・・真っ白に燃え尽きちまったぜ・・・」

それが、ハルカ・アーミテージ准将の最期の言葉だった―



Bパートと、お返事はまた今度。今日は時間切れです(-人-)
  1. 2007/03/19(月) 00:37:09|
  2. 独り言
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
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紫の水晶宮

ここは舞-(乙)HiMEの静留(シズル)・なつき(ナツキ)・奈緒(ナオ)への愛をこじらせるファンサイトです。版権元とは一切関係御座いません。勝手ながらR18とさせて頂いておりますので、18歳以上の分別のある大きなお友達だけ遊びにいらしてください。百合の花が仰山咲いておりますので、閲覧は自己責任でお願いします。 当サイトの全ての画像及び文章等の無断転載・引用はご遠慮下さい。

プロフィール

長澤 侑

Author:長澤 侑
性別:ネコ
属性:ヘタレな王子
特徴:ビタミンShizuru分が足りなく
    なるとヘタレる
持病:静留病
    (英名:シズル・シンドローム)
尊敬する人:
ヘタレの星玖我なつき
ヘタレ学園長ナツキ・クルーガー

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